知る人ぞ知る宝石 – 栃木県小山市の絶品ブルーベリー

横浜から栃木県小山市へ移住して15年。
都会の喧騒を離れ、豊かな自然に囲まれた静かな暮らしに馴染んできた私ですが、この地で出会った至宝の一つが「生のブルーベリー」です。

目次

初夏の風物詩 – 青い実の誘惑

6月下旬になると、小山市の郊外を走る道沿いには色鮮やかなブルーベリーの幟旗が風になびき始めます。
これは地元の人々にとって「ブルーベリーシーズン到来」の合図。
スーパーで見かける小さなパック詰めの輸入ブルーベリーとは一線を画す、完熟の美味しさを知る人々が県内外から集まってくるのです。

私のブルーベリー聖地「ブルーベリーファームごうの」

数ある農園の中でも、私のお気に入りは「ブルーベリーファームごうの」さん。
小山市におけるブルーベリー栽培の先駆者として地元では知られた存在です。

他の農園とは違う圧倒的なスケール感に、初めて訪れた時は驚きました。約1ヘクタールという広大な敷地には、ハイブッシュ系約700本、ラビットアイ系約500本ものブルーベリーの木が整然と並んでいます。
有機栽培・減農薬栽培にこだわった丁寧な育て方が、ここのブルーベリーの美味しさの秘密なのでしょう。

ブルーベリーファームごうの

自分で摘む喜び

「ごうの」さんでの収穫体験は、生産者と消費者の距離を縮める素晴らしい取り組み。
夏の太陽を浴びながら、帽子と長袖で武装し、もみ殻が敷かれた畑を歩きます。
高さ2mほどまで成長した木々からは、粒が大きく熟した実がこぼれんばかりに実っています。

手の届く範囲から好きなだけ摘んで、最後に計量してもらうシステムです。

県境を越える人気

オープン初日には駐車場が満車になるほどの人気ぶり。
都内はもちろん、隣県からも多くのブルーベリーファンが詰めかけます。
真夏の酷暑の中でも、みんな笑顔でバケツを手に収穫を楽しむ姿が印象的です。

旬は短く、だからこそ貴重

これほどの美味しさですが、生食に適した期間は短いのが残念なところ。
8月中旬を過ぎると実の中の種部分が大きくなり、食感が変わってきます。
秋には収穫された実がジャムなどの加工品へと姿を変え、また違った魅力を見せてくれます。

私の夏の習慣

自宅から車でわずか15分という近さも、私にとっては大きな幸運。
大量に摘み取って冷蔵庫に入れておき、食べ切ったらまた摘みに行くという幸せな循環が、私の夏の日常となっています。
冷たく冷やしたブルーベリーを口に入れた瞬間の幸福感は、この時期だけの特権です。

今年もオープン日のお知らせを心待ちにしています。
あの青い宝石のような実が、また私の手のひらに転がり始める日が待ち遠しくてなりません。

小山市 まり

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