2026年 和食文化親子教室 大岡地区センター 第3回 活動レポート

8月29日(土)、大岡地区センター調理室にて、「和食文化親子教室」の第3回講習会を開催しました。

今回のテーマは、「フードロスと発酵文化・豆腐とおから味噌づくり」。

豆腐マイスターの弦巻達也さんにご指導いただき、親子で大豆から豆腐を作り、さらに豆腐づくりで生まれたできたてのおからを使って、「おから味噌」づくりにも挑戦しました。

一粒の大豆が豆腐へ。そして、豆腐を作る過程で生まれたおからが味噌へ。

実際に作って、見て、味わいながら、食べものを大切にする「もったいない」の心と、日本の発酵文化について学びました。

目次

大豆がドロドロに!まるで魔女の魔法の薬

前日から水につけておいた大豆を、まずはミキサーで細かく砕きます。

「次はぼく!」
「順番にね」

子どもたちは、ミキサーを使う手つきも慎重です。

細かくした大豆を鍋に移すと、ドロドロとした白い液体に。

木べらでゆっくり混ぜながら加熱していくと、調理室いっぱいに大豆の香りが広がります。

「なんだか魔女が魔法の薬を作っているみたい!」

子どもたちから、そんな楽しい声も聞こえてきました。

いつも食べている豆腐が、ここからどのようにできあがっていくのでしょう。子どもたちも興味津々です。

からだ全体で「ぎゅーっ!」豆乳を搾ろう

加熱した大豆を布袋に入れ、いよいよ豆乳を搾ります。

袋を両手でぎゅーっと押すと、白い豆乳がどんどん流れ出してきました。

「出てきた!」

思っていた以上に力が必要です。

子どもたちはからだ全体を使って、「もっと、もっと!」と力を込めます。保護者の方と一緒に袋を押さえたり、交代したりしながら、親子で力を合わせてしっかりと豆乳を搾りました。

そして、搾り終えた袋を開けてみると……

中には、たっぷりのおから!

「こんなにあるの?」

豆腐を作る過程で、これほどたくさんのおからが生まれることに、親子で驚きました。

「あまーい!」搾りたての豆乳にびっくり

搾りたての温かな豆乳を、まずは味見。

「あまーい!」
「おいしい!」

普段は豆乳が苦手という子も、うれしそうに飲んでいました。

「みんな喜ぶよ」と弦巻さん。

その言葉の通り、できたての豆乳のおいしさに、子どもたちもすっかり魅了された様子です。

さらに、温度計を見ながら80℃になるまでじっと待ち、にがりを加えて、やさしく混ぜます。

あとは、固まるまでしばらく待ちます。

「まだかな?」
「もう固まった?」

何度も鍋をのぞき込む子どもたち。

ようやくできあがった温かいおぼろ豆腐を味わうと、

「おいしい!」

親子の顔に、にっこり笑顔が広がりました。

自分たちの手で大豆から作った、できたての豆腐。その味は、いつもの豆腐とはまた違った特別なおいしさだったようです。

おぼろ豆腐を型に入れて、もうひと仕事

味見をした後は、残ったおぼろ豆腐を豆腐型へ入れていきます。

上からふたをして、その上に少し水を入れたコップを重しにし、余分な水分を切りながら、豆腐が形になるのを待ちます。

でも、ただ待っているだけではありません。

その待ち時間を使って、今度はおから味噌づくりです。

「こんなにたくさんのおから、どうする?」

先ほど豆乳を搾ったときにできた、たっぷりのおから。

ここからは、今回のもう一つのテーマ、「フードロス」と「もったいない」について考えます。

おからは栄養があり、食物繊維も豊富な食品です。しかし、食品として人が食べるのは一部で、飼料や肥料として活用されるものがある一方、廃棄されてしまうものもあります。

「こんなにたくさんあるのに、このままでいいのかな?」

目の前にあるおからを見ることで、子どもたちにとっても「もったいない」が身近な問題になっていきます。

そこで今回は、このおからを捨てることなく、もう一度おいしい食べものへ。

「おから味噌」に変身させます。

おからが味噌に変身!

できたてのおからに米麹と塩を加え、親子で丁寧に混ぜて、しっかり揉み込んでいきます。

「どんな味噌になるのかな?」

出来上がりを想像しながら、最後は保存袋に詰めて、おから味噌の仕込みも完了です。

「おから味噌は、普通の味噌より簡単に作れるんですね」

大豆から仕込む味噌に比べて手軽に作ることができ、比較的短い期間で味わえることに、保護者の皆さんも興味を持たれていました。

豆腐づくりで生まれたおからが、今度は発酵の力によって味噌へと変わっていきます。

「えっ、また待つの?」待つことも食文化の学び

今回の講座では、大豆を砕く、煮る、搾る、固める、そしておからを味噌にする――たくさんの工程を親子で体験しました。

そして、その中には「待つ時間」もありました。

豆腐が固まるまで待つ。
豆腐型に入れて水分が切れるのを待つ。
そして、おから味噌が発酵しておいしくなるまで待つ。

「おから味噌は、食べられるようになるまで1か月以上かかるよ」

と伝えると、

「えっ、また待つの?」

思わずそんな声が飛び出しました。

豆腐を待っている間には、おから味噌を仕込むことができました。でも、おから味噌はすぐには出来上がりません。

時間とともに少しずつ変化していく。

「待つこと」も、発酵という日本の食文化を知る大切な体験の一つです。

これから袋の中のおから味噌がどのように変わっていくのか、ご家庭でも親子で楽しみに見守っていただきたいと思います。

大豆から豆腐へ。そして、おからは味噌へ

一粒の大豆から豆乳ができ、豆腐ができる。

そして、その過程で生まれたおからも捨てることなく、発酵の力を借りて味噌へと生まれ変わります。

大豆から豆腐へ。そして、おからは味噌へ。

一つの食材を余すことなくいただくこと。
そして、麹の力を借り、時間をかけて新しい味を生み出すこと。

今回の体験を通して、子どもたちの心に、「食べものを大切にすること」と「発酵という日本の食文化」が、少しでも残ってくれたらと思います。

できあがった豆腐と、仕込んだばかりのおから味噌は、それぞれ大切に持ち帰りました。

おから味噌がこれからどのように変化していくのか、ご家庭でも親子で楽しみながら見守っていただけたら嬉しく思います。

次回はいよいよ最終回。

「郷土料理を知ろう・御難おにぎりづくり・発表」を通して、これまでの教室で学んできた和食文化を親子で振り返ります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次