「カリンって、のど飴のカリン?」
そう思った方も多いのではないでしょうか。
春にかわいらしい淡いピンク色の花を咲かせ、夏の間に少しずつ実を大きくしていくカリン。
我が家のカリンも、今年はだいぶ大きくなってきました。
今はまだ青々としていますが、秋が深まり11月末頃になると黄色く熟し、なんともいえないよい香りを漂わせます。
ところがこのカリン、香りはいいのに、そのままでは食べられません。
では、どうするか。
今年はひと手間かけて「カリンジャム」に挑戦してみませんか?



カリンは、ひと手間かけて楽しむ果実
カリンはバラ科の落葉樹で、春には淡いピンク色の花を咲かせます。
秋になると黄色い実が熟し、よい香りを放ちますが、果肉がとても硬いため、そのまま食べるのには向いていません。
そこで、シロップやはちみつ漬け、果実酒などにして楽しまれています。
「カリン」と聞くと、のど飴を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、シロップでも果実酒でもなく、ちょっと珍しい「カリンジャム」を作ります。
さあ、カリンジャムを作ってみよう!
まずは、黄色く熟したカリンを用意します。
カリンはとても硬いうえ、表面が滑りやすいので、切るときは十分に注意してください。
1.カリンの実を縦に10~12等分します。
2.真ん中の芯の部分をえぐり取り、皮をむきます。
3.取り除いた芯・種・皮は捨てずに取っておきます。
4.芯・種・皮をひたひたの水で10分以上煮込み、とろみのあるエキスを作ります。
5.果肉の半分を薄くスライスします。スライサーを使うと早く簡単にできます。
6.残り半分はフードプロセッサーで細かく砕きます。
7.先ほど作ったエキスをざるや布で濾し、鍋に戻して煮立たせ、砂糖を加えて溶かします。砂糖の量は、使ったカリンの半分の重さが目安です。
8.砂糖が溶けたら、スライスした実と細かく砕いた実を加え、煮込んでいきます。
ここからが、ちょっと面白いところ。
煮込み始めると、白っぽかったカリンの実が少しずつ橙色に変わっていきます。
砂糖が入っているので、焦げつかないように混ぜ続けるのがポイントです。
好みのとろみまで煮詰めたら、自家製カリンジャムの完成です!
食感を楽しむ、ひと工夫
今回、カリンの果肉をすべて同じ状態にはしません。
半分は薄くスライスし、もう半分はフードプロセッサーで細かくします。
二つを合わせることで、ほどよく果肉の食感を残しながら、なめらかな口当たりも楽しめます。
そして、もう一つ。
芯も種も皮も、すぐには捨てません。
煮出してエキスを取り、ジャムに使います。
せっかく実ったカリンですから、使えるところはしっかり使う。
これも、自分で作る楽しさの一つです。
市販ではなかなか出会えない味を楽しもう
出来上がったカリンジャムは、朝食のパンのお供に。
ヨーグルトのトッピングにもおすすめです。
市販ではなかなか見かけることのないカリンジャムだからこそ、自分で作る楽しみがあります。
庭のカリンが少しずつ大きくなるのを眺めながら、黄色く熟す秋を待つ。
収穫したら、切って、煮て、じっくりジャムに仕上げる。
「食べる」までの時間も楽しむのが、男の調理実習室。
今年の秋は、自家製カリンジャムに挑戦してみませんか?

横浜市在住 廣瀬 信彦


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