七草粥

七草粥

「七草がゆ」は、春の七草を使って作るお粥です。

ご馳走を沢山食べたお正月の疲れを癒し、 新しい年の健康や長寿を願い、 又、　古くから邪気を払ってくれる縁起物とされてきました。

七草には、

「せり」は競り勝つ

「なずな」は撫でて汚れを除く

「ごぎょう」は仏体を表す草

「はこべら」は繁栄を

「ほとけのざ」は安らぎ

「すずな」は神を呼ぶ鈴

「すずしろ」は心を清らかにする　

という意味や効能があるとされています。 

人日節供

１月７日は「人日の節句」と呼ばれる五節句の１つ。　

古くは６日に春の七草を刻んで水に入れておき、翌朝、粥を作る前にその水で濡らした爪を切ると、１年の邪気が除けると云われたそうです。　この風習は「七草爪」といわれ、古い物を捨てて新しい年を迎える準備という象徴的な意味が、込められています。

 平安時代頃から七草がゆの習慣が生まれ、又、江戸幕府が五節句を公式行事として定め、暦に基づく生活習慣を奨励した事が、庶民に定着するきっかけとなりました。

作り方はとても簡単で、基本、白米のおかゆに刻んだ七草を加えて軽く煮て、塩などで味を整えます。スーパーなどでは七草がセットになった物が販売されています。

人日の節句に七草粥を食べる習慣は、今でも多くの家庭に受け継がれ行われている伝統の１つです。健康を気遣い家族の健康を願うこの習慣は、新しい年を気持ちよくスタートするための素敵な風習ですね。

私も日本の四季と文化を感じながら、

今年も七草粥を味わおうと思っています。

七草や　あまた摘みたる　母の袖　

　（正岡子規）

七草を　一度に呑んで　仕舞ひけり

　（小林一茶）