穀雨 〜恵みの雨と、春の食卓〜

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雨が育む、春の息吹

若葉が芽吹き、自然の息吹を感じる季節。
四月二十日頃から五月五日頃にあたる二十四節気の「穀雨」を迎えます。

穀物を潤すやさしい雨が降り、田畑の恵みが育まれる大切な時期です。
しっとりとした雨上がりの空気の中、草木の香りが一層深く感じられ、
季節の移ろいを実感するひとときです。

新茶の香りに包まれて

この頃は新茶の季節でもあり、
みずみずしい香りとともに、自然の恵みを五感で味わうことができます。

湯のみから立ちのぼる新茶の香りに、
ほっと心が和らぐひとときは、この時期ならではの贅沢です。

毎年、お世話になった方への心ばかりの贈り物として、
新茶をお届けするのも楽しみのひとつとなっています。

また、新茶とともにいただく柏餅も、
この時期ならではの味わいです。

旬を囲む食卓のぬくもり

和食において、旬の食材を取り入れることは何よりのごちそうです。

筍や山菜、春キャベツなど、やわらかく生命力あふれる食材は、
素材の持ち味を生かしたシンプルな調理がよく合います。

筍ごはんや春キャベツのおひたしは、
季節の息吹を感じられる一品です。

炊き立ての筍ごはんを囲み、
家族で「美味しいね」と言葉を交わす食卓には、
自然と笑顔が広がります。

我が家では、初筍の日になると
「初物は西を向いて食べるのよ」と、
亡くなった母がよく話していたことを思い出します。

感謝をいただくということ

さらに、いただき方にも心を配りたいものです。

「いただきます」「ごちそうさま」の言葉に感謝の気持ちを込め、
丁寧に箸を運ぶことで、食卓の時間はより豊かなものになります。

季節を、次の世代へ

自然の恵みと人の営みが織りなす和食文化。

穀雨の季節に、改めてその大切さを感じながら、
この豊かさを次の世代へと伝えていきたいものです。


藤沢支部 加藤いずみ

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この記事を書いた人

加藤いずみのアバター 加藤いずみ 藤沢支部代表・和食文化継承リーダー・礼法講師・着付士・箸育インストラクター

幼少期に身につけた習慣は、一生の財産となります。

お箸は、和食文化を支える大切な食具。
正しい持ち方や美しい所作は、日々の食卓の中で育まれ、心の豊かさや自信へとつながります。

礼法講師として食事作法を伝えるとともに、着付け講師として和の装いにも触れ、食と暮らしの両面から日本文化の魅力を伝えています。

出前講座や和食文化親子教室を通じて、子どもたちや親子へ和食文化を届ける活動に取り組んでいます。

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