「啓蟄」は毎年3月6日頃から3月20日頃にあたりますが、今年は3月5日から3月19日までです。
冬ごもりをしていた虫たちが土の中から出てくる頃という意味で、春の気配を感じて、冬ごもりをしていた虫たちが活動を開始する頃を表しています。
啓には開く、開放するという意味があり、蟄には虫などが土の中に隠れ閉じこもるという意味があります。
虫という字はもともと蝮(まむし)をあらわす象形文字で昔は昆虫に限らず、蛇や蜥蜴(とかげ)、蛙なども虫とよばれていました。
春の気配を感じ、冬ごもりをしていた蛇や蜥蜴や蛙が地上に這い出す日になります。
「啓蟄」の行事として菰外し(こもはずし)が行われます。菰(こも)とはイネ科の植物のことで立冬の頃に、松木の幹に菰を巻き付け、冬を越すために下りてくる害虫を駆除するやり方を菰巻と呼びます。
虫が冬になると枯れ葉の中などで越冬する習性を利用し、菰の中で越冬させ、春先の「啓蟄」に菰を取り外して焼却し害虫を駆除してきたとされています。
又、東大寺二月堂のお水取りも啓蟄の頃に行われる春を告げる有名な行事です。
大きな松あかりから落ちる火の粉をあびると、無病息災で過ごせるとも言われています。
「啓蟄」に旬を迎える野菜はワラビがあります。
春に出る若芽の部分を山菜として食用とします。
果物ではデコポンがおいしい季節になってきます。魚は鰊(ニシン)です。
厳しい冬の寒さが過ぎた春に産卵魚が漁獲されたことから春告魚と呼ばれています。
春ニシンは産卵時期に北海道西岸に来遊するので、栄養をたっぷり蓄えており、熟した卵巣は数の子として親しまれています
啓蟄や 日はふりそそぐ 矢の如く 高浜虚子
春の足音がすぐそこまで聞こえてきています。


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