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立春を過ぎて、春は静かに動き出す
立春を過ぎ、暦の上では春を迎えました。
とはいえ、外の空気はまだ冷たく、冬の名残を感じる日も続いています。
二十四節気では、立春から次の節気「雨水」へと向かう頃。
雪が雨へと変わり、大地が少しずつ緩みはじめる時季とされています。
目に見える変化はわずかでも、自然は確かに春へと歩みを進めています。
季節の移ろいを受けとめてきた、日本の食文化
日本の食文化は、こうした季節の変化を丁寧に受けとめ、
食を通して心と体をととのえる知恵を育んできました。
寒さの残るこの時季に恋しくなる、出汁のきいた温かい汁もの。
ほろ苦さを持つ菜の花などの春野菜は、
冬のあいだに滞りがちな体をやさしく目覚めさせ、
次の季節へと導いてくれます。
急がず、抗わず、自然の歩みに寄り添う
季節の変わり目に無理をせず、
自然の歩みにそっと寄り添うこと。
四季のある国で暮らしてきた先人たちは、
その姿勢を日々の食卓の中に静かに織り込んできました。
台所に立つひとときが、春への節目となる
台所に立つ時間は、ただ食事を整えるためだけのものではありません。
それは、季節と向き合い、心を整えるひとときでもあります。
忙しい日常の中だからこそ、
和食文化に息づく先人の知恵を、
日々の食卓の中であらためて味わってみてはいかがでしょうか。
小さな一品、小さな心がけが、
暮らしの中に、やさしい春の気配を運んでくれるはずです。
さかえ支部 みなこ


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