二百十日(にひゃくとおか)に学ぶ、自然と共に生きる知恵と防災への備え

こんにちは。8月30日頃といえば、まだまだ暑い日が続く時期ですが、実はこの時期、昔から日本人が特別に気をつけてきた大切な節目があることをご存知でしょうか。

それが「二百十日」です。

目次

二百十日とは?農家が最も警戒する時期

立春から数えて二百十日目にあたる8月30日頃。この時期が「二百十日」と呼ばれ、昔から農家にとって特に注意すべき時期とされてきました。

なぜでしょうか?

ちょうど稲が実り始めるこの頃は、台風が日本列島に接近・上陸しやすく、せっかく育てた農作物や収穫直前の作物が、風雨の被害に遭いやすいからなんです。

実は「二百十日」は、「二百二十日」「八朔(はっさく)」とともに**「農家の三大厄日」**と呼ばれているほど。それだけ農業に携わる人々にとって、緊張感の高い時期だったということですね。

江戸時代から続く、自然災害への備えと祈り

特に江戸時代には、台風による被害が農民の暮らしを脅かすことも多く、農村では様々な工夫が生まれました。

  • 風除けのお札を貼る
  • 風鎮祭(ふうちんさい)を行う
  • 自然と共に暮らしていくための祈りや知恵

これらが生活の中に根づき、代々受け継がれてきたのです。

歴史が証明する二百十日の脅威

「二百十日なんて、昔の話でしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、実際にこの時期には歴史的な大災害も発生しています。

  • 1923年:関東大震災
  • 1959年:伊勢湾台風

これらの経験を教訓として、国は1960年に9月1日を「防災の日」と定めました。全国で防災訓練や備えの大切さを呼びかけるようになったのも、こうした歴史があるからなんですね。

俳句に込められた農家の心

俳句の世界でも「二百十日」は秋の季語として親しまれています。

高浜虚子の名句をご紹介しましょう。

「荒れもせで 二百十日のお百姓」

大きな台風に襲われることなく、その日を無事に過ごせた農家の安堵が伝わってきませんか?自然とともに生きる人々の心の動きや思いが、100年以上経った今も私たちの胸に響いてきます。

現代こそ大切な「備える暮らし」

現代においても、台風や豪雨は私たちの暮らしに大きな影響を与え続けています。

むしろ近年は地球温暖化の影響により、災害の規模がかつてより大きくなり、予測も難しくなっているのが現状です。今年も夏の暑さが長引くといわれ、気象の変化には一層の注意が必要です。

だからこそ、この季節を**「備える暮らし」**を見直すよい機会にしてみてはいかがでしょうか。

今すぐできる防災チェックリスト

基本的な備え

  • ✅ 非常用持ち出し袋の中身を確認する
  • ✅ 避難場所や連絡方法を家族で話し合う
  • ✅ 家具類の転倒や落下の防止対策をする
  • ✅ 最新のハザードマップを確認しておく

おすすめ:ローリングストック法

さらに、普段の食事にも役立つ「ローリングストック」を取り入れれば、いざというときにも安心です。

やり方は簡単!

  1. 食品や日用品を少し多めに買い置きする
  2. 古いものから順に使って補充する
  3. 「備える→使う→買い足す」を繰り返すだけ

これだけで、期限切れを防ぎながら、常に一定量の備蓄品を保つことができます。いざというときも、食べ慣れた味があることで心理的な安心感を得ることができるのも大きなメリットですね。

先人の知恵を現代に活かそう

二百十日という言葉から、自然災害への備えについて考えてみました。

現代の私たちは、天気予報や防災情報など、昔の人たちにはなかった多くの情報を得ることができます。でも、自然を敬い、災害に備える心構えは、今も昔も変わらず大切なものです。

先人の知恵や感性に学びながら、私たちもまた、命と暮らしを守る備えを大切にしていきたいですね。

飯能支部 みさお

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