平沼 芳彩– Author –
平沼 芳彩
箸文化研究家・礼法講師・和食文化継承リーダー
お箸は、自然の恵みを私たちの心と身体へと橋渡しする、命をつなぐ大切な道具です。
そして和食は、
四季の移ろいとともに自然を敬い、
感謝し、分かち合う日本人の暮らしそのもの。
一椀の味噌汁、一膳のごはん。
日々の食卓に宿る祈りや願いを、
次の世代へと手渡していくこと。
それが私の大切にしている志です。
歳時記や二十四節気をひもときながら、和食に込められた意味や所作、箸にまつわる知恵を、子どもから大人までわかりやすくお伝えしています。
発酵文化や年中行事、箸文化を通して、日本の暮らしに息づく美意識と心を未来へつなぐ活動を続けています。
2018年「かながわシニアビジネスグランプリ」ベストプラン賞受賞。
NPO法人みんなのお箸プロジェクト副理事長として、7,000人を超える子どもや保育者への指導を行う。
『発達に合わせて伝える 子どものための食事マナー』監修。
NHK Eテレ、フジテレビ、ラジオなどメディア出演多数。新聞・雑誌・Web掲載。
一膳の箸から始まる、和食文化の継承。
日々の食卓を、未来への贈り物に。
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食文化
甘いひと粒に込められた甘味文化 「 飴 」
3月14日はホワイトデー。最近では「キャンディーデー」と呼ばれることもあるそうです。 バレンタインデーのお返しとして、キャンディーやお菓子を贈る日として定着していますが、今日はその主役でもある「飴」のお話をしてみたいと思います。 飴の歴史はと... -
歳時記
啓蟄の目覚めの食材
春の苦味と、白い潤い 啓蟄を迎える頃になると、空気の匂いが少し変わる気がします。朝の光がやわらぎ、土の下では小さな命が動き始める。それと同じように、私たちの体も、そろそろ目覚めの準備をしているのかもしれません。 春は、まず苦味から 「春は苦... -
食文化
寒の時期と発酵の知恵
本日、1月17日は冬土用の入り。立春を目前に控え、季節が次へと移ろうとする、静かな節目の日です。 冬土用は、一年で最も寒さが厳しくなる「寒(かん)」の時期と重なります。自然の動きがゆっくりと静まり、人の暮らしもまた、外へ向かう力より内側を調... -
食文化
寒九の水 ― 冬の静けさが育む、澄んだ一滴
一年で最も寒さが厳しい頃を「寒」といい、その寒の入りから九日目を 「寒九(かんく)」 と呼びます。2026年の寒九は、1月14日です。 この日に汲まれる水は、古くから 「寒九の水」 と呼ばれ、一年のうちで最も澄み、清らかな水とされてきました。 寒さが... -
歳時記
【立冬】冬の始まりと和食の心
朝、窓を開けると冷たく澄んだ空気が頬を撫でる。 ふと吐いた息が白く染まり、ああ、冬が来たのだと実感する季節になりました。 冬の気配が立つ頃 立冬「冬の気配が立つ」と書くこの言葉には、自然界が静かに冬支度を始める様子が表れています。暦の上では... -
歳時記
【霜降(そうこう)】秋深き 隣は何を する人ぞ
二十四節気の「霜降(そうこう)」は、晩秋から初冬へと移り変わるころ。朝晩の冷え込みが増し、草木に霜が降りて白く輝きます。自然界が冬支度を始めるように、私たちの暮らしも少しずつ整える時期を迎えます。 「霜」という字には、“静かに降り積もる”と... -
歳時記
秋分 〜 昼と夜が分かつ季節の節目に寄せて〜
秋分の日は、古来より人々の暮らしと深く結びついてきました。戦前は「秋季皇霊祭」と呼ばれ、宮中で歴代天皇や皇族の霊をまつる祭祀の日。戦後の昭和23(1948)年に「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」国民の祝日として改められ、今も「お彼岸の... -
歳時記
立秋とお盆 〜 日本の夏の伝統文化を知る〜
暦の上では秋、でも残暑はこれから 今日は立秋。暦の上では秋の始まりを告げる日ですが、実際にはこれからが残暑の本番となりそうです。多くの方が旧盆の帰省を予定されているこの時期、長時間の移動が予想されます。車内での水分補給を忘れずに、熱中症な... -
歳時記
大暑のこころ 〜失われゆく夏の風情を慈しむ〜
梅雨が明け、一年中で最も暑さの厳しい大暑の時期に入りました。 夏の暑さや気象表現も時代により変わってきているようです。 最近は、「猛暑」という言葉をよく聞きますが、昔は「酷暑」「炎暑」「極暑」こんな表現も言葉もあったようです。ひと昔前まで... -
歳時記
小暑のこころ 〜涼を呼ぶ夏の礼法〜
暦のうえでは、いよいよ夏の暑さが本格的になり始める頃ですが、すでに真夏のような陽気が続いていますね。 そして今日は七夕。 この行事は、中国の「乞巧奠(きっこうでん)」という宮中儀式に由来し、古来より、技芸の習熟を願い静かに祈りを捧げた、宮...
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